建築図面とは?図面の種類や図面の基本的な書き方を解説

建築図面にはさまざまな種類があります。どのような建築物を作るかといった基本的な図面や工事を発注するための図面、さらに詳細に分けるならば10種類以上になります。建築図面を書く方法には、手書き・CAD・3D CAD・3Dモデリングソフトの使用などがありますが、これから建築図面を書く方にとって、図面の種類や書き方などの基本的な知識は欠かせません。本記事では、建築図面の種類や建築図面の基本的な書き方などについて解説します。

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建築図面とは

建築図面とは“どのような建築物を作るか”を示した設計図のことです。建築主と設計者、建築物を実際に作る施工者は、建築図面をもとに建築物を完成させます。
建築図面には、各種寸法や設備の詳細、配管や電気設備、給排水や空調設備などの詳細な情報が示されています。これらは1枚の図面に全てが書かれているわけではなく、10種類以上にも分かれた建築図面にそれぞれが記載されているのです。

建築図面の種類

建築図面は1枚ではなく、複数の図面から成り立っています。大きく分類すると「基本図面」「実施図面」「施工図面」の3つです。実施図面に関しては、さらに「意匠図」「構造図」「設備図」の3つに分かれ、その中でも各図面が細分化されています。
ここでは、これら建築図面の種類をみていきましょう。

基本設計図

基本設計図は、建築主の要望を取り入れて建築士が作成する、基本的な設計図のことです。
建設物の使用目的や建物の仕様、建物の耐用年数や収支計画、建物を建てる場所の地盤状況や敷地の立地条件など、目的や環境、予算をヒアリングしながら作成します。ヒアリングは、これから作る建造物が法律に準じて建設することができるかなども考慮しながら慎重に検討していく作業です。
建築主の要望のうち、できることは積極的に取り入れ、実現できないことは排除していくなどの作業もこの段階で行われます。

実施設計図

実施設計図は基本設計図が完成したあとに、どのような建造物を作るのかを建設会社などの施工主に発注するための設計図です。実施設計図は、大きく「意匠図」「構造図」「設備図」の3つの図面に分けられます。

【意匠図】
意匠図面とは、建築物の形状や構成、間取りなどを記載した図面のことです。主に、建築物のデザインに関わる図面で、平面図、断面図、立面図、外構図など用途によってさまざまな図面があります。
【構造図】
構造図は、柱や梁、壁など、建造物を構造的に支えるものの情報を表す図面です。構造図には、標準図、伏図、軸組図、詳細図があります。
【設備図】
設備図はその名のとおり、建設物に備わる照明配線やコンセント配線、ガス管や水道管などの設備を表す図で、空調換気設備図、電気設備図、ガス設備図、給排水衛生設備図があります。

施工図

施工図は、建築物を作るための実践的な設計図面です。実際の工事をする際に、工事現場の職人が利用します。使用する材料や詳細な寸法などが記載されており、断面詳細図、プロット図、躯体図、配管図、割付図に分かれています。職人たちはこれらの図面をもとに施工していきます。

建築図面の基本的な書き方

建築図面を作成するには、その順番を覚えておく必要があります。一般的な書き方は次のとおりです。

  1. 平面図に壁芯や柱の中心線を書く
  2. 壁の厚みを書く
  3. 壁と柱の本線を引く
  4. 扉などの開口部を書く
  5. 設備などを書く
  6. 寸法や方位を書く

図面に記載する記号は、国土交通省が定めた記号を使用しますので、記号の見方を学習しておくことも必要です。

建築図面作成にはSketchUpがおすすめ

建設図面を作成する際には、3D CADや3Dモデリングソフトウェアの使用が一般的になりました。
ソフトウェアを使うには、ソフトウェアの選定や操作の習得が必要です。ソフトウェア選定の一つの基準として、操作が直感的で、起動したらすぐに使えるくらい簡単なソフトウェアを選びましょう。
そこでおすすめなのがSketchUpです。SketchUpは、3D CADやその他の3Dモデリングソフトウェアに慣れていない人でも、使いやすいインターフェースを持つソフトウェアです。
2Dの図面から3Dモデルを作成することはもちろん、LayOutという付属のアプリケーションを使って3Dモデルから2D図面を作成することも可能です。そのほかDWG、DXFのファイル形式のインポートやエクスポートの機能も備えています。

SketchUpの3Dモデリングについては、「SketchUpで3Dモデリング!機能やおすすめポイント、導入方法などを解説!」で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

建築図面の書き方とポイントを意識して、SketchUpで図面を描いてみよう!

建築図面は、建築物の設計から施工までの間に発生する工事関係者や行政とのやり取りに必要になります。各図面には、用途によってさまざまな種類があり、建築物を作るためには何枚もの建築図面が必要です。
SketchUpで建築図面を作成するには、SketchUp Pro、SketchUp Studio を購入すると付属しているLayOutというアプリケーションを使用します。SketchUpで作成した一つのモデルから、パターンを変えた何枚もの図面を作ることが可能です。
LayOutについてはこちらをご覧ください。

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参考:

書けたら1人前?平面詳細図の書き方や難しいポイントを解説 | 建築技術者のための資格・職種ガイド | 建設転職ナビ
建築図面の種類について|実施設計サポートセンター
【理想の間取り】間取りシュミレーションのおすすめアプリ•ソフトを解説【18選】 | DELiGHT HOME

プロット図とは?作成の目的や作り方、注意点を解説! – 施工王

 

 

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