Google SketchUpとは?最新のSketchUpとの違いについて解説!

かつては「Google SketchUp」として親しまれた3Dモデリングソフトが、現在はアメリカに拠点を構えるTrimble(トリンブル社)によって開発・提供されていることをご存じでしょうか?
Googleが提供していた時代と現在のSketchUpでは、名称だけでなく機能や利用環境も大きく進化しています。
本記事では、Google SketchUpの歴史や変遷、また現在のSketchUpとの違いや機能、活用方法について詳しく解説します。
SketchUpの導入を検討している方はもちろん、かつてGoogle Sketchupを使っていた方も、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Google SketchUpとは?
Google SketchUpはかつてGoogle社が提供していたデスクトップ型の3Dモデリングソフトでした。
2012年にアメリカのTrimble(トリンブル社)がこのGoogle SketchUpサービスを買収し、「SketchUp」としてリニューアル、開発、運営されるようになりました。
Google SketchUpの歴史と変遷
ここでは、Google SketchUpから現在のSketchUpの変遷について紹介します。
Googleによる買収と提供(2006年~2012年)
SketchUpは、元を辿ると1999年にアメリカの@Last Softwareによって汎用3D作成ツールとして開発と提供がされていました。その後、SketchUpはGoogle Earthの機能強化を進めていたGoogleの目に止まり、2006年にGoogleに買収され「Google SketchUp」として公開されました。
GoogleはSketchUpに対してさまざまな機能追加や改善を行い、ユーザーがより効率的に3Dモデルを作成できるよう努めました。この時期には、Google Earthとの連携機能も強化され、ユーザーは自分の作成したモデルを地図上に表示することができるようになりました。
これにより、SketchUpは単なるモデリングソフトにとどまらず、地理情報と結びついた新たな表現の場を提供するツールへと進化していったのです。
Trimbleによる買収と進化(2012年~現在)
Googleによって運用されていたGoogle SketchUpは、2012年に測量機器大手のTrimble社によって買収されました。Trimble社は、特に建築や土木、農業などの分野での技術革新を推進する企業であり、SketchUpの機能をさらに強化するためのリソースと専門知識を提供しました。
Trimbleのもと、SketchUpはクラウドベースのサービスや新しい機能を次々と追加し、ユーザーのニーズに応える形で進化を続けています。
加えてSketchUp Extension Warehouseを通じて、ユーザーは多様なプラグインを利用できるようになり、モデリングの可能性が広がりました。
その他にも、Trimble Connectとの連携により、チームでの共同作業がスムーズになり、プロジェクトの進行管理が容易になりました。
Trimbleによる買収はSketchUpにとって新たな成長の機会をもたらし、現在も多くのユーザーに支持される理由となっています。
Google SketchUpと現在のSketchUpの違い
Google SketchUpと現在のSketchUpには、名称や開発元の変更に加え、機能や利用環境においても違いがあります。
Googleが提供していた時代のSketchUpは、シンプルで直感的な操作である基本的な3Dモデリングが特徴の機能でしたが、Trimble社による買収後は、レンダリングやより拡張性のある機能が加わり、特に建築設計や建設土木、インテリアデザインなどの専門分野向けにアップデートされています。
また、クラウド連携やビジュアライゼーション機能など、現代のニーズに応じた新たな機能も充実されていて、幅広く活用される3Dモデリングソフトに進化したといえるでしょう。
現在のSketchUpについては「SketchUpで3Dモデリング!機能やおすすめポイント、導入方法などを解説!」で詳しく解説しています。
Google SketchUpの無料版は今でも使えるの?
ここでは、Google SketchUpの無料版について解説していきます。
Google SketchUpは現在公式に入手不可
Google SketchUpは、現在入手不可であり、サポートもされていません。
古いバージョンを使用しているユーザーは、セキュリティや互換性の問題に直面する可能性が高く、最新の技術やサポートを受けることができません。SketchUp製品版のご購入を検討ください。
最新版のSketchUp
Trimbe社で開発されているSketchUpには、大きく分類するとSketchUp Go、SketchUp Pro、SketchUp Studio、SketchUp Pro Advanced Workflowsの4種類があります。すべてがサブスクリプションライセンスなので、つねに最新バージョンの機能を利用することができます。
WebベースのSketchUp Go、最も多く使われているSketchUp Pro、レンダリングソフトのV-Rayと点群データを扱うScan Essentials、Revitの.rvtデータをインポートできるRevitImporterがバンドルになったSketchUp Studio、点群を扱いたいけれど、レンダリングはしない人向けのSketchUp Pro Advanced Workflowsと、ユーザーの目的別にラインナップされています。
最新版のSketchUp 2025ではビジュアライゼーションがさらに強化されているなど、日々進化を遂げています。
>>製品の詳細はこちら
SketchUpの具体的な機能などは「SketchUpで3Dモデリングをはじめよう!」で紹介していますので、ぜひダウンロードしてみてください。
最新のSketchupを試してみよう!
本記事では、「Google SketchUp」の歴史や変遷、最新のSketchUpとの違いについて詳しく解説しました。
Googleによる買収からTrimbleへの移行を経て、SketchUpは数々のアップデートを遂げ、ユーザーにとってより使いやすく、機能豊富なツールに進化しています。
特に、直感的なモデリング操作や拡張機能の対応など、さまざまなニーズに応える機能が充実しています。また、用途に応じた最適なプランを選ぶことが可能です。
これからSketchUpを導入しようと考えている方や、過去にGoogle版を使用していた方は、ぜひ最新の情報を参考にして、自分に最適なSketchUpを見つけてください。
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SketchUp Makeおよび無償版は、趣味の範疇でご利用いただくものとなり、商用利用が禁止のものです。会社のパソコンにインストールすることも不可となります。お仕事でご利用いただく場合は、製品版をご購入いただきますようお願いいたします。
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