【事例あり】オフィスのレイアウト基本の6形式を解説!押さえておくべきポイントも併せて紹介

オフィスのレイアウトの基本を紹介

働く環境において、オフィスレイアウトの重要性はますます高まっています。適切なレイアウト設計は、従業員のモチベーションや生産性を向上させ、コミュニケーションを円滑にし、企業全体の効率を上げるカギとなります。
本記事では、オフィスレイアウトの基本形式や計画、そしてレイアウトを設計する際に押さえておくべきポイントについて詳しく解説します。

6つのオフィスのレイアウト形式を紹介

まず初めに、代表的な6つのオフィスレイアウト形式について解説します。

対向型(島型)レイアウト

対向型レイアウトは、デスクを向かい合わせに配置する形式です。このレイアウトは、チームメンバー同士が顔を合わせやすく、コミュニケーションが取りやすいのが特徴です。

情報共有や相談がしやすく、営業部やカスタマーサポートなどチームワークを重んじる部署に適したレイアウトです。

同向型(並列型)レイアウト

同向型レイアウトは、デスクを一方向に並べて配置する形式です。このレイアウトは、作業に集中しやすい一方で、コミュニケーションは取りづらいでしょう。

特に技術職やコールセンター、銀行など同じワークフローが確立している業務に適しています。

背面型レイアウト

背面型レイアウトは、デスクを背中合わせに配置する形式です。このレイアウトは、振り返るだけでコミュニケーションが取れます。

そのため、デスクワーク時は個々の作業に集中しやすく、企画や営業職、総合職などに向いているレイアウトです。

ブース型レイアウト

ブース型レイアウトは、個々の作業スペースをパーテーションで区切る形式です。このレイアウトは、外の空間とパーソナルスペースに境界があります。

そのため、プライバシーが確保される点と自分の作業に集中しやすい点が特徴です。クリエイターやエンジニアなど、一人の作業が多い職種におすすめのレイアウトです。

クロス型レイアウト

クロス型レイアウトは、デスク配置を縦横クロスして配置する形式です。このレイアウトでは、導線を複雑にすることで、人に接する機会が増えてコミュニケーションの活性化が期待できます。

ブーメラン型レイアウト

ブーメラン型レイアウトは、その名の通り、デスクをブーメランの形に配置する形式です。このレイアウトは、デスクが曲線を描くように配置されるため、一人あたりのデスク作業スペースが広く確保できます。

作業に集中しやすく、なおかつコミュニケーションも取りやすいなど対人距離が保ちやすい点もあげられます。

オフィスレイアウトで重要な3つの計画とは

ここでは、オフィスのレイアウトで重要な3つの計画について解説します。

ゾーニング計画

ゾーニング計画とは、「会議室」「休憩室」「作業スペース」などオフィス内に作る部屋を機能や用途に応じて配置を検討することです。

例えば、来客用の応接室はエントランスに近い位置に配置することで、来客の出入りをスムーズにするといった点が挙げられます。

また、ゾーニング計画を立てる際にはセキュリティ対策も考慮しましょう。オフィスには社員だけでなく、来客や社外の人々も出入りします。そのため、入室の制御や監視カメラの設置など、各スペースの機密性に応じたセキュリティ対策を行いましょう。

動線計画

動線計画とは、人が移動する経路を考え設計することです。例えば、頻繁に使用するコピー機を近くに配置することで、移動時間を短縮し、業務の効率化を図れます。

寸法計画

寸法計画において、オフィス内のデスクや座席の配置、壁との距離などは重要な要素です。

例えば、デスクとデスクの間は900mm、座席と座席の距離は1,600mm、人と人との距離は2,000mm確保するなどの基準を踏まえてオフィスレイアウトを計画していきます。全体のバランスを保ちつつ、機能的で快適な環境を整えたオフィスレイアウトを検討しましょう。

オフィスレイアウトで気にすべきポイント

ここでは、オフィスレイアウトを設計する際のポイントを解説します。

デスク選びは慎重に行うべき

デスクはオフィスの中心的な要素であり、社員が一日の大半を過ごす場所です。デスクの種類には、以下のようなものがあります。

  • ・個人ごとに作業や収納ができる単体デスク
  • ・人数の増減に適して座席調整可能な大型のロングデスク
  • ・レイアウト変更が容易なキャスター付きデスク
  • ・高さや角度を調整でき、姿勢を変えられる電動デスク

業務内容や社員のニーズに合わせたものを選びましょう。

最適なワークスペースを設定

ワークスペースとは、社員1人あたりの作業スペースのことです。充分な作業スペースが確保されていない場合、業務や生産性の効率に影響が出てきます。

そのため、1人ひとりに適切なワークスペースを確保しましょう。職種や業務内容によって適切なワークスペースは変わるため、事例を見て事前に確認しておくことも重要です。

災害対策も視野に入れる

災害対策として、地震や火災などの災害が発生した場合に備えて、避難経路を確保して非常口の位置を明確に示しましょう。

また、デスクや倉庫などの配置にも注意を払い、倒れやすいものは固定するなどの対策をしておきましょう。さらに、非常時に必要な備品や救急キットを適切な場所に用意しておくことも重要です。

オフィスレイアウトのシミュレーションにはSketchUpがおすすめ

オフィスレイアウトの計画を立てる際、SketchUpを活用することで、より具体的なシミュレーションをすることが可能です。

SketchUpは、オフィス空間を立体的に表現し、デスクや各設備の配置をリアルタイムで確認できるため、レイアウトの最適化に役立ちます。また、レイアウト案を形式別で比較することも可能です。

大規模なオフィスや特殊なレイアウトを必要とする場合などは、SketchUpを使ったシミュレーションが効果的です。

SketchUpをインテリアデザインに活用した事例を紹介します。「SketchUp活用事例 住商インテリアインターナショナル デジタル世代のインテリアデザイナーが推す使えるデザインツールの条件

ポイントを意識してオフィスレイアウトを設計してみよう

オフィスレイアウト設計時の基本形式や計画、ポイントなどを押さえておくことで、スムーズかつ満足度の高いオフィスづくりを行うことができます。

設計時にあらかじめ目的を明確にし、社員全員が快適で働きやすい環境と社員の生産性向上を目指しましょう。

SketchUp入門ガイドブック ホワイトペーパーへの誘導バナー

ブログ記事に戻る