SketchUpで作成したモデルをレンダリングする方法とは?おすすめのレンダリングソフトも紹介!

SketchUpを使って設計を進める中で、「もっとリアルなビジュアルを作成したい」「クライアントにわかりやすくプレゼンしたい」と思ったことはありませんか? そのようなときに必要となるのが「レンダリング」です。
しかし、「SketchUp単体でレンダリングはできるのか?」「どのレンダリングソフトを選べばいいのか?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。実際、SketchUpには簡易的なビジュアル表現機能はあるものの、高品質なレンダリングを行うには専用のソフトウェアが必要です。
そこで本記事では、SketchUpで作成したモデルをリアルに表現するためのレンダリング手法を詳しく解説し、用途や目的に応じたおすすめのレンダリングツールを紹介します。またV-RayやTwinmotionといった人気ツールの特徴を比較し解説しますので、レンダリングツールについて知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
SketchUpの主要機能な特徴については「SketchUpとは?主要機能・プランの違い・導入メリットまで徹底解説!」の記事で解説しています。
目次
SketchUpとレンダリングソフトの連携
SketchUpとレンダリングソフトを組み合わせることで、フォトリアルな3Dモデルに仕上がります。レンダリングとは、3Dモデルを2D画像や動画といった視覚的な形状にする処理のことを指します。
SketchUpでレンダリングに反映できるライティングやマテリアルの設定は、具体的には以下のようなものが挙げられます。
- 日時を指定して日照シミュレーションなどが可能
- マテリアルとテクスチャの設定
- HDRIの輝度を使った環境光のシミュレーションが可能
- PBRマテリアル
レンダリングについて詳しくは「レンダリングとは?建築パース制作での効果や工程を解説」で解説しています。
レンダリングソフトとは
レンダリングソフトは、作成した3Dモデルにリアルな質感や光源効果を加え、フォトリアルな画像を生成するためのツールです。例えば、V-RayやSU PodiumなどはSketchUpと連携し、材質やライティングを細かく調整できます。これにより、プレゼンテーション用の高品質なビジュアルを作成できます。
SketchUpはモデリングに特化、レンダリングソフトはビジュアル表現を強化する役割を担います。
SketchUp対応のおすすめレンダリングツールを比較
SketchUpで作成した3Dモデルにレンダリングをより効果的に行うためには、適切なレンダリングツールを選ぶことが重要です。ここでは、特に人気のあるレンダリングツールをいくつか比較し、それぞれの特徴や利点を紹介します。
① V-Ray for SketchUp
V-Ray for SketchUpは、「リアルタイム」レンダリングと高品質な「フォトリアル」レンダリングの両方を実現するレンダリングツールです。
V-Rayは建築業界で最も使われているレンダリングソフトであり、SketchUpは、建築設計やインテリアデザイン業界で幅広く利用されている3Dモデリングソフトです。そのため、V-RayとSketchUpの組み合わせは、デザインレベルの引き上げに最適といえるでしょう。
V-Rayの主な使い方として、SketchUpで作成した3Dモデルを「V-Ray Vision」を使ってリアルタイム表示したり、「LightGen」でシーンの照明を自動的にしたり、「LightMix」でレンダリング後に照明の調整をしたりできます。
➁ Twinmotion
Twinmotionは、3Dデータをリアルなビジュアルや体験へと変換できる、リアルタイムレンダリングに特化したツールです。Unreal Engineというゲームエンジンをベースに開発されており、SketchUpなどの3DモデリングソフトやBIMソフトとの連携により、初心者でも簡単に高品質なビジュアルを実現可能です。さらに、Twinmotionでは静止画に加えて動画の作成も直感的な操作で素早く行えます。
主に建築や消費者製品、輸送やファッションなどの分野で活用され、動的な環境表現やインタラクティブなプレゼンテーションが可能です。また、豊富なアセットライブラリからプロジェクトへ簡単にアセットを追加できるため、短時間でよりリアルなシーンを作成できます。
③SU PodiumV2.6
SU PodiumV2.6は、 SketchUpのプラグイン(拡張機能)ですので、SketchUp内部で動作します。SketchUpのインターフェースに自然に統合されており、直感的な操作が可能です。初心者から上級者まで幅広いユーザーに対応しており、手軽に高品質なビジュアルを作成することができます。
SU PodiumV2.6の特徴の一つは、HDRイメージベース照明(HDRI)機能です。HDR背景イメージには、実世界の輝度やトーンデータが含まれており、リアルな光の表現が可能です。また、独自の照明やプリセット、マテリアル設定によりリアルな質感や雰囲気を簡単に再現できます。
さらに、SU PodiumV2.6は、レンダリング結果を高解像度で出力できるため、プレゼンテーションやポートフォリオの作成にも最適です。
>> SU PodiumV2.6 の詳細はこちら
SketchUpで作成したモデルをSU Podiumでレンダリングする手順を解説したウェビナーはこちらからご覧いただけます。
SketchUp対応のレンダリングツール選びでお悩みの方はぜひ「今すぐ導入すべき! おすすめのレンダリングソフト3選」のホワイトペーパーをダウンロードしてみてください。
レンダリングしたい人にはSketchUp Studioがおすすめ!
SketchUp Studioは、レンダリングをしたいSketchUpユーザーにとって非常に便利なツールです。ここでは、SketchUp Studioについて解説します。
SketchUp Studioとは?
SketchUp Studioは、SketchUp Proに加えてV-Ray for SketchUpが標準搭載されているプランです。
モデル作成のあとにレンダリングまでしたいユーザーにとって、SketchUpに最適化されたレンダリングソフトのV-RayがバンドルされているSketchUp Studioは、ベストの選択といえるでしょう。
また、SketchUp Studioには、クラウドサービスであるTrimble Connectが含まれており、プロジェクトの共有やコラボレーションが容易に行えるため、チームでの作業効率も向上します。
※SketchUp Studio以外にもSketchUp Go、SketchUp Pro、SketchUp Pro Advanced Workflowsのサブスクユーザーすべてが利用可能です。
SketchUp Studioには、点群データをSketchUp上にインポートしモデルと点群の合成や、点群を元にしたモデリングを可能にする「Scan Essentials」 もバンドルされています。点群データでは建築物のみならず地形のデータも取得できるため、建設、土木などの技術者にもおおいに活用いただけるツールといえるでしょう。
SketchUpとV-Rayの組み合わせで何ができる?
SketchUp Studio にバンドルされているV-Ray for SketchUpは、SketchUpに最適化されたレンダリングソフトです。SketchUpで作成した3Dモデルをリアリティあるビジュアルに変換します。
具体的には、「V-Ray Vision」を用いてリアルタイム表示をしたり、モデリング中にライティングやマテリアルの調整を行うことができます。これにより、完成後のイメージを早い段階で把握でき、クライアントとのコミュニケーションもスムーズになります。また、V-Rayの豊富なライブラリを活用することで、質感や色合いを細かく設定でき、よりリアルな表現が可能です。
さらに、V-Rayには多様なレンダリング設定が用意されており、用途に応じた最適な出力が選べます。例えば、プレゼンテーション用の高解像度画像や、アニメーションの作成も簡単に行えます。
SketchUpのビジュアル表現を高めるために、最適なレンダリングツールを見つけよう
本記事では、SketchUpを使用したレンダリングの方法やおすすめのレンダリングツールについて詳しく解説しました。
SketchUpに、外部やプラグイン(拡張機能)のレンダリングソフトを活用することで、よりリアルで魅力的なビジュアルを作成することが可能です。V-RayやTwinmotionなどの人気ツールは、それぞれ異なる特徴を持つため、用途に応じて選ぶことが重要です。
この記事を参考に、自分に合ったレンダリングツールを見つけ、SketchUpでのビジュアル表現をさらに向上させてください。リアルな表現を追求することで、デザインがより多くの人に伝わることでしょう。
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