11.サンドボックスツール

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11.サンドボックスツール

 

サンドボックスは地形モデルなどの曲面形状を TIN で作成します。 TIN とは複数の連続した三角形の集合体(不整三角形網)です。

 

サンドボックスツールはSketchUpに標準で搭載されているプラグインです。
Windows:表示>ツールバー にて、「サンドボックス」にチェックを入れてください。

Mac:表示>ツールパレット にて、「サンドボックス」にチェックを入れてください。

 

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clip0626[等高線から]

対象となる等高線を全て選択し、ツールを実行します。隣り合う等高線を直線でつなげて面を作成します。作成された面はグループ化されています。

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clip0627[最初から]

ベースとなる平坦な TIN を作成します。

ツールを起動して、グリッドの間隔を半角英数で数値入力してから始点をクリックします。

1)1 辺目の長さを数値入力して Enter、またはマウスで必要な長さを指定します。

2)2 辺目の長さも 1 辺目と同様の方法で指定します。

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clip0628[スムーブ]

TIN を垂直方向に動かして隣接エッジを変形させ、起伏を作り出します。スムーブツールは円形範囲で変形をさせる為にツール実行後、変形範囲の半径を入力します。(半角数字を入力後、Enter(MacはReturn)キーを押します)

※変形を行う TIN がグループ化されている場合は、ダブルクリックしてグループ内に入った後、スムーブツールを実行します。

次に TIN 上でクリックし、マウスを上下に移動させて変形の高さを決定します。

Shift キーを押しながらマウス移動すると垂直方向以外に変形できます。

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マウスを上方向に移動

 

clip0629[スタンプ]

このツールは曲面形状のサーフェス(TIN)に対して家などのオブジェクトのフットプリントを投影させます。作成した TIN の Z 方向に配置されたオブジェクトの平面形状(の底面)をTIN に投影できます。(TIN がグループ化されている場合は、そのグループの編集モードに入るか、グループを分解してからオブジェクトまたはエッジを配置してください)

ツールを実行すると投影する平面形状に対するオフセット値が値制御ボックス(VCB)に表示されます。オフセットを変更する場合には半角数字で値を入力します。オブジェクトを選択すると、投影される平面形状 + オフセット値の外周線が赤いラインで表示されます。投影する TIN を選択しマウスを移動すると、垂直方向に投影した面形状が変形します。

 

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垂直に変形させる場合には数値での制御ができないので、ガイドや移動ツールなどを利用して正しい高さにすることをお勧めします。

 

clip0630[ドレープ]

オブジェクトまたはエッジを TIN の Z 方向に配置し、その形状のフットプリントを TIN に投影することができます。

ツールを実行後、投影したいオブジェクトを選択し、次に投影される TINを選択してください。上記[スタンプ]は TIN に投影した範囲を押し出すのに対し、[ドレープ]は投影しかしません。

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重要

スタンプとドレープは非常に似ています。双方とも投影するオブジェクトは平面サーフェスでも可能です。サンドボックスツールはマシンのメモリを大量に使用しますので、実行前にはモデルを保存しましょう。

 

clip0631[詳細を追加]

TIN 上の任意の位置を選択すると、その点を頂点として TIN を更に細かい三角網に分割し、そのまま垂直方向にオフセットできます。(TIN がグループになっている場合は分解するか、グループの編集モードにはいってからツールを実行してください)

Ctrl キー(Mac は Option キー)を押しながら TIN 上の位置を選択すると、三角網の分割のみが行われます。

 

①任意の位置でクリックします。

②分割線が表示されます。

③上下に移動してオフセットします。

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clip0632[エッジを反転]

TIN の隣接する二つの三角網の分割方向を反転します。

下図はわかりやすいように 表示>非表示ジオメトリ を選択しています。

 

①分割線でクリックします。

②分割線が反転しました。

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(TIN がグループになっている場合は分解するか、グループの編集モードにはいってからツールを実行してください)